リフィル処方箋の対象になるのは、長期にわたって処方内容に変更がなく、症状が安定していると医師が判断した患者※です。健康保険組合連合会の調査によると、このような患者の疾患として、若い世代ではアレルギー性鼻炎(花粉症など)、40歳以上では高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が挙げられます。
薬をもらいに通院している人は、対象になる可能性が高いので医師に相談してみましょう。
リフィル処方箋の場合、2回目・3回目は医療機関の受診がありませんので、服用中に気になったことや、症状の変化などは薬剤師へ相談してください。薬剤師は医師と連携していて、必要な場合は医療機関の受診をすすめてくれます。
リフィル処方箋は、同じものを3回使用します。2回目・3回目に薬を受け取る際も必要になりますので、なくさないようにお薬手帳と一緒に保管しておきましょう。なお、期間が空きますのでカレンダーやスケジュール帳も活用を。
6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太方針)」において、リフィル処方箋の周知・普及が明記されました。
日本の国民医療費は、高齢社会の進行や医療技術の進展によって右肩上がりを続けています。毎年のように過去最高を記録する中、医療の質を落とすことなく医療費を抑制するため、リフィル処方箋の普及が期待されています。